見えない恐怖!腕時計を狂わす磁気の話

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「腕時計が遅れてる!」


突然正確な表示をしなくなると本当に困りますよね。時計の遅れの原因はいろいろありますが、最近特に増えている「磁気」がなかなかやっかいなんです。
(今回の話は針式の「アナログ表示」の時計のみ対象です。)

時計の遅れで考えられる原因は
1.電池切れ間近の場合
2.歯車の油切れ・油の劣化による場合
3.湿気が入って歯車がさびてしまった・回路不良の場合
4.外部からの磁気による影響

1の場合は電池切れが近いので電池の力不足になり徐々に遅れてきます。そして数日後には止まってしまうのでわかりやすいでしょう。

2と3の場合は「使用年数が長い」場合や「曇りが発生している」「針が腐食している」などでだいたい見当がつきます。
時計店でも裏蓋をあけると「ムーブメント(機械)がかなり前のもの」だとか「湿気の跡」「さび」なのですぐわかります。

さて4.外部からの磁気による影響の場合はどうでしょう?
実はまったくわかりません。時計は普通に動いていて、でも確実に遅れている・・・・?????
磁気の場合は磁気から離れているときちんと動き出すので「遅れた時間のまま」正確に動きます。
(累積で遅れていく場合は磁気ではないと考えられます)

時計店には「方位磁石」がだいたい置いてありまして、その「方位磁石」で【磁気帯】を確認します



磁気帯をした時計を近づけると・・・・・



針が振れます、磁気の強さによって動きはさまざまですが「以前に強い磁気を受けてそれにより磁化している部分がある」ということになります。



時計を離すとまたコンパスは戻ります。

「見えない磁気帯」を確認ができました、さてここで疑問がでます

「何が原因で磁気帯したの???」

一番の問題はここでして・・・・・・

ほとんどのお客さんは
「そんな磁気帯をするようなことはしていない!!!」
「そんな記憶もない!!!」

お店側で時計の遅れの原因が過去の強い磁気の可能性が高いことを証明しても、ほとんどの場合お客さんには記憶がない。・・・・・・・・・・・だって「磁気」なんて見えませんから

≪磁気を発生する≫よく不具合の原因で言われるもの
・携帯電話 スピーカー部分
・磁気健康器具
・磁気ネックレス
・バッグの留め金の磁石部分
・交流式電気シェーバー

※5cm以上離れていれば影響はなくなります。

そこで今回自分の電池式の時計を強い磁石に近づけてどのようになるのかをやってみました。
(実験のため加藤個人の時計を使用しております、また当店には時計本体の磁気を抜く器械がありますのでご安心ください)

(1)「ホワイトボード用マグネットで強いもの」の腕に時計本体を置きました。
置いた時間は9:00丁度。その瞬間すでに止まってしまい動いておりません。


(2)磁石部分から5cm以上離すと時計の秒針は動き出しました。


(3)再度(1)の状態でちょうど30分たったところで離しました。これが3日後の状態でど30分たったところで離しました。これが3日後の状態です。
磁気による止まり「30分」がそのまま3日たっても「30分の遅れ」として動いています。


もしも「遅れ」が出た場合、一度「正確に時間を合わせてください」
その後に「遅れがでなければ」⇒⇒⇒⇒磁気による一時的な遅れと判断できます。
そのまま問題なく動けば磁気製品に気を付けるだけで普段通りお使いいただけます。
「正確に合わせた後も遅れる」場合電池交換時期もしくは内部の不具合の可能性があります⇒お近くの時計店にご相談ください

【機械式時計】の磁気の影響の場合
電池式のアナログ時計ほどハッキリとした影響はでにくいとされていますが、一度磁気の影響をうけると磁気が残りやすく「遅れ、進み、止まり」が生じる場合があります。
時計店にて「脱磁」をする必要があります。

【デジタル時計の場合】
モーターや歯車・巻き芯など磁気の影響を受けるものがありませんので、磁気の影響はありません。
メーカーも「耐磁」の時計を出すなど、影響を受けにくい時計もでております頻繁に遅れる場合は一度時計店にご相談ください。

 

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