電池式(クォーツ)の時計。止まったままにしておくと、液漏れを起こします。

実店舗では電池交換の修理もしているんですが、本日ご来店のお客様の時計は残念ながら液漏れを起こしていました。「液漏れ」を起こすと、内部の部品が腐食を起こし、かなりの費用がかかる修理となります。この「液漏れ」を起こさないようにする方法、さらになぜ「液漏れ」が起こるかをご説明します。

「液漏れ」を起こさないようにする方法

●時計が止まったら早めに電池交換を行う。
これが一番大事です。時計が止まって、時間がたつほど「液漏れ」のリスクが高まります。タンスや引き出しにしまっている大切な時計、止まっていませんか?

なぜ「液漏れ」が起こるか

どうして「液漏れ」が起こるのかといえば、実は電池が爆発することを防いでいるんです。電池は化学反応で電気を生み出しているわけですが、電気を発生できない状態になるとガスが発生し、最悪爆発します。それを防ぐためにあえてガスが漏れるような構造にしてあります。
いやな「液漏れ」ですが、安全のために大切な機能なんです。

そして気になる修理ですが、軽い液漏れなら目に見える粉を取り払ったりすることで単純な電池交換で終わる場合もあります。

写真のような場合はまず粉が機械内部に入って要る可能性が高く「分解掃除(オーバーホール)」が最低必要になります。その他にあふれ出た液が「回路」や「歯車」などを腐食させてしまった場合は追加で「部品交換」が必要になります。
もっとひどい場合は文字盤まで染みてしまい、変色のため交換なんていうこともあります。

電池によっても状況が違います、G-SHOCKなどで使われるCRから始まるリチウム電池は液漏れを起こしにくい性質があります。

大切な時計が、内部で液漏れしていたなんて、とても悲しいですね。まずは時計が止まったら早めに電池交換を行う。これが一番大事です。

タンスや小物入れの奥にしまった「大切な時計たち」久しぶりに会ってみるのはいかがですか?

初めて機械式の腕時計をする人にぜったいお勧めする日本製モデル♪

日本の時計メーカー「オリエント社」のオリエントスター WZ0271EL。東北は秋田の羽後町で製造されているという安心と機械式らしいクラシックなデザイン、そして初めての人でも安心して使える機能、革ベルトとの相性がいいのでさまざまに変えられる表情が最大の魅力です。

私はこのケースがシルバーで、文字盤にアクセントのゴールドのコンビカラーがおすすめ、シルバーの落ち着いた雰囲気とちょっと胸を張ったようなゴールドが合わさりあって普段使いにも仕事でもつかえます。文字盤が淡いシャンパンイエローのような色合い

初めて機械式時計を使用する方にお勧めする理由は

  1. ぜんまいの残量が見えるので「時計が止まる」理由がわかりやすい。
  2. 裏側スケルトンでどのように動いているのかが理解しやすい
  3. ベルト幅が20㎜で他の時計のベルトを付けたり、豊富な革ベルトから選べる標準的なサイズ
  4. 自動巻き機能に合わせて手巻き機能もあるので、止まってからの始動がやりやすい。
  5. 多少水がかかっても大丈夫!5気圧防水

1.ぜんまいの残量が見えるので「時計が止まる」理由がわかりやすい。

こちらはぜんまいの残量を視覚的に表示する「パワーリザーブ」といいます。「0」はぜんまいが「ほどけた」状態で時計は止まります、「20」「40」はぜんまいが巻かれている状態で残り「20」=約20時間 「40」=約40時間 動くという目安になります。

この時計は0の状態から30回ほど巻き上げると40ぐらいまで簡単にあがります。この表示は「だいたい」ですので「0になっても動いているなんて故障だ!」ということではありません、ただこのパワーリザーブがあるのと無いのとでは安心度合いが違います、もし2本目の時計がパワーリザーブなしだとしたらきっとこの文に「いいねx100」ぐらいたくなるはずです。(笑)



2.裏側スケルトンでどのように動いているのかが理解しやすい


機械式時計の楽しさは”ぜんまい”というエネルギーをどのようにして”速度調整された針の動き”にかえているか?というところなんですが、この時計の裏側がガラス張りになっているのでローターなどの部品が見えたり、まさに時計の心臓とも言える「テンプ」「ひげぜんまい」からなる調速機構の独特の動きを見ることができます。


また、不具合かどうかの判断にもいかされます。例えばぜんまいはきちんと巻き上がっているのに時計が動かない、裏蓋からみるとこのテンプも動いていない、これは即修理が必要。というような判断にもいかされます。

 
 
 
3.ベルト幅が20㎜で他の時計のベルトを付けたり、豊富な革ベルトから選べる標準的なサイズ






これは私個人のWZ0271ELです。オリジナルのベルトは焦げ茶になりますがもう少しカジュアルに使いたかったのでベルトを交換しました。時計のデザインがシンプルなのでいろいろなカラーのベルトで楽しむことができます、ラグ(ベルトを取り付ける部分)の幅も20mm、たくさんの汎用ベルトがありますので着けるシーンに応じて交換することもできます。


これが取り付けた状態です。どうですか~~いいでしょう~♪お気に入りです。(笑)

4.自動巻き機能に合わせて手巻き機能もあるので、止まってからの始動がやりやすい。

直径6㎜のもっちりとしたリューズ(時計を操作する部分)は巻き上げ・時間変更・日付変更がとてもしやすいです、「オリエントスター」のロゴも彫ってあるのがいいですよね。多少指に力が入らなくなったとしても操作がしやすいサイズです。

フルで巻き上がった状態で40時間しか動かないので、腕時計を複数もっていて使い分けしている方や土日の休みは腕時計をしない方はいざ使うときに時計が止まっていることがあるはず。その時に自動巻き機能の他に手巻きの機能があると簡単にぜんまいを巻き上げることができるので、すぐ安定した動きにすることが可能です。


5.多少水がかかっても、汗をかいても大丈夫!5気圧防水


 



「5bar」これが5気圧防水の表示になります。防水性能は「保険」のようなものと考えるのがいいと思っています。腕時計は水や汗には弱いので時計を「水に入れない、お風呂に入れない、スポーツの時は使わない」というのが基本になります、ただどうしても生活の中で使っていると「水がかかった」とか「汗をかいた」ということがあります。その時に「入らない」ようになっている。水気や汗が残っているとケースを痛めたり、パッキンを劣化させる原因になりますのですぐに「拭き取る」というのが鉄則です。
 
汗をかきそうだというのがわかっているときは外しておくのが一番です。
 
 


【その他のこの時計の特徴です♪】

クラシックなデザインはどこから来てるかといえばこのプックリとしたボックス型のガラスです、昔は風防と呼ばれるプラスティックでしたが最近はこの盛り上がったガラスです。一つ注意が必要なのは「膨れ上がって」いるため知らないうちにぶつけてしまうこと、歩いていて「ガツッ」と角に当たった時は冷や汗がでてきます。



こちらは私が「永く使えるコレクションBOX」というコンセプトで岩手は奥州市の「岩屋堂箪笥」製造の「藤里木工所」さんに製造していただいている大変手の込んだ作りのコレクションBOXです。ちょくちょく撮影の小物としても登場していますが拭き漆塗りのうるしとの相性は惚れ惚れします。

オリジナルのベルトについている尾錠で取付幅は18mmになります。もし革ベルトをオリジナルではないものを取り付ける際にこの美錠をつけたい場合は「ラグ幅=20mm」「尾錠幅=18mm」でお選びください。

 
オリジナルのベルトとの相性もいいので使い分けで楽しんでください♪
 

 

防水時計の使い方!水道管のパッキンは「水漏れを防ぎ」、腕時計のパッキンは「水分の侵入を防ぐ」

腕時計の天敵は「水分・汗・埃」です。それを守っているのが「パッキン」です。腕時計を永く愛用していただくために必要な情報としてか~るくお読みください。
 
腕時計を主に守ってくれているパッキンは大きく2種類 「裏蓋に入っているパッキン」と「リューズに入っているパッキン」です
  ※本来はベゼル部分やガラスを押さえているプラスチックもあります
packing
実はこの2つが腕時計を普段使用している中でとても重要になります。
 
「裏蓋用ゴムパッキン」は電池式の時計であれば電池交換時に「開け閉め」をしているので傷みやすく、肌に触れているため汗や埃にさらされています。電池交換の際には「シリコンオイル」というものを付けて(密着をよくするのとゴムパッキンの劣化を防ぎます)防水性能が落ちないように蓋を閉めます。よく「お風呂に腕時計をしている」という方がいらっしゃいますが基本的にはやめてください。パッキンが傷みやすくなります、スポーツなどで使用されている方はパッキンの性能・特性を理解したうえで定期的にメンテナンス(防水試験とパッキン交換)をされているはずです。
 
「リューズ用ゴムパッキン」は盲点になりやすいパーツ(定期的に見ることがない)ですが「裏蓋用ゴムパッキン」よりも傷みやすく、毛細管現象でケースとリューズの隙間に汗や埃が入りやすい部分です。リューズを外してみると「糸くず」「ペットの毛」などがからまっていることもあります。もし埃がたまっていたら「使い古しの歯ブラシ」でかるくゴシゴシしてください、綺麗になりますよ。
 
パッキンを長持ちさせるために必要なことはこの3点です
 
  1. 腕時計を使う限り「パッキン」は少しづつ劣化をしていることを知る
  2. 汗・水分が着いた時はこまめに拭き取る
  3. 埃がたまってきたら「使い古しの歯ブラシ」などで取る
 

以上のことだけで「腕時計の寿命」はかなり伸びます。

 
【パッキン交換の目安】
まずは自分が使っている時計をみてあげることそして
:時計を曇るなどの症状の時はメンテナンス
:メーカー修理の内部修理(分解掃除やムーブメント交換)の場合は防水検査が行われますのでその時にパッキンも交換されています。
:10気圧防水以上 100m防水以上は電池交換の際に「防水テスト」をするのが理想です。しない方も多いのでその場合は「もともとの防水性能は無い」と思って使用する。
:スキューバなどをされている方はシーズンごとにメンテナンスをされるのが良いと思います。
 
 
今からでも遅くないので目の前の時計にもしてあげてくださいね。
参考にリューズの錆の写真です

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↑こちらはリューズがねじ込みになっているタイプになります。防水性能は高いです。ただしこのようにネジ山もさびている場合はケースのうけになる「リューズパイプ」も交換になります。

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↑ねじ込みタイプではない通常の時計です、リューズの巻き芯(細長いネジ山のある棒)も侵入した湿気でさびています。ここまでなっている場合は時計の心臓(ムーブメント)にも湿気が入り「時計が止まる/送れる/曇る」などの不具合を起こしていると思われます。